
魔眼の匣の殺人 〈屍人荘の殺人〉シリーズ (創元推理文庫)
今村 昌弘
東京創元社 / 2022-08-10
累計読者数3
平均ハイライト数 19.7件/人
推定読了時間 約5時間42分
star総合評価 59/100
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この本について
人間関係や仕事で、状況を読み違えたくないのに、どこまでが事実でどこからが思い込みなのか分からなくなる時ってありませんか。相手の言葉を素直に受け取るべきか、裏に意図があるのか探ってしまって、自分でも疲れてしまうようなあの感じです。ミステリを読む時の「疑って読み進める」あの感覚が、日常にもじわっと滲んでくる瞬間があると思うんです。 『魔眼の匣の殺人』は、まさにその「自分がいま見ているものは本当に正しいのか」という揺らぎを、物語として徹底的に体験させてくれるタイプの作品でした。抜粋を見ていると、部屋の声の反響の違いとか、消えた人形とか、五分では足りない移動時間とか、一見ただの描写に思える細部がじわじわ気になってくるはずです。読んでいると、自分の中の「分かったつもり」が何度もひっくり返されて、状況の捉え方が自然と柔らかくなる感覚がありました。また、集団の中で疑心暗鬼が転がり続ける場面は、現実でもよくある「誰も悪くないのに場が荒れていく」あのストレスを思い出させてくれて、ちょっと笑ってしまうほどリアルです。 とはいえ、この本は強引に学びを押しつけてくるわけではなくて、あくまで物語の面白さの中で、気づいたら視点が更新されている感じです。細部を拾いながら読むのが好きな人、あるいは自分の思い込みに気づきたいけれど説教は受けたくない人には特に刺さるはずです。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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出版社による紹介
シリーズ累計120万部!! デビューから2作連続、ミステリランキングを席捲!! 元研究施設に閉じ込められた11人。 ーーこの中で4人死ぬ。 “死の予言”は成就するのか。 『屍人荘の殺人』シリーズ第2弾 その日、神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子を含む九人が、人里離れた班目機関の元研究施設“魔眼の匣”を訪れた。その主であり、予言者として恐れられている老女は、来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。施設と外界を結ぶ唯一の橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。残り48時間、二人の予言に支配された匣のなかで、葉村と比留子は生き残って謎を解き明かせるか?! ミステリ界を席捲した『屍人荘の殺人』シリーズ第2弾。 解説=大山誠一郎
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