ヨムナビ
仮面病棟 (実業之日本社文庫)

仮面病棟 (実業之日本社文庫)

知念 実希人

実業之日本社 / 2014-12-15

累計読者数3
平均ハイライト数 8件/人
推定読了時間 約3時間19分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

仕事でも日常でも、自分が見ているものが本当に「全部」なのか分からなくなるときがあります。誰かの意図や本心が欠けている気がして、目の前の出来事だけ追いかけても腑に落ちないまま終わるあの感じ。僕もよくそこで迷子になります。 『仮面病棟』は、まさにその“見えている情報の薄さ”にざわっとさせられる話でした。読者が保存していた抜粋を見ると、みんな細かい違和感に反応しているんですよね。切断された電話線、なぜか開かれている手術痕、置きっぱなしのキーケース、ずれた時間軸。ひとつひとつは小さなほころびなのに、それが積み重なると「この病院、何かおかしいぞ」と思わずにはいられない。この“違和感の積層”が、自分の日常を振り返るスイッチにもなるんです。 読み進めるほど、表向きの説明が信用できなくなっていく感覚があります。院長をめぐる会話の曖昧さや、三階から五階までの患者たちに共通していた“大きな手術”という事実。物語の謎そのものももちろん面白いんですけど、「人は意図的に見せたいことしか見せてこない」という現実にもつながってくる。忙しさに流されて、僕たちもつい“与えられた情報だけで判断してしまいがちだな”と気づかされました。 緊迫した話ではあるけれど、単にスリルを味わうというより、物事をもう一段深く見る感覚を取り戻したいときに効きます。特に、仕事で「なんとなく違和感はあるのに、理由が言語化できない」という人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

知念 実希人の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

強盗犯により密室と化す病院。息詰まる心理戦の幕が開く! 療養型病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。先輩医師の代わりに当直バイトを務める外科医・速水秀悟は、事件に巻き込まれる。秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る――。そして「彼女だけは救いたい……」と心に誓う。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。迎える衝撃の結末とは。人気急上昇の新鋭ミステリー作家で現役医師が描く<本格ミステリー×医療サスペンス>。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要