
ディア・ペイシェント 絆のカルテ (幻冬舎文庫)
南杏子
幻冬舎 / 2020-01-23
累計読者数4
平均ハイライト数 1.5件/人
推定読了時間 約3時間59分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%
この本について
人と関わる仕事をしていると、「相手の行動が読めない瞬間」に不安になることがありませんか。普段はまじめに働く人が急に連絡を絶つとか、理由の見えない振る舞いに巻き込まれるとか。その背景を想像しようとしても、結局は核心がつかめず、ざわつきだけが残る。僕自身、職場でも日常でも何度か経験してきたモヤモヤです。 『ディア・ペイシェント 絆のカルテ』を読んで感じたのは、そういう“人の不可解さ”に向き合うときの視点が少し変わるということです。無断欠勤なんて一度もなかった人が突然姿を見せなくなる重さや、指示がないのに周囲を不気味にさせる行動が生まれてしまう背景が、物語の中でじわじわ浮かび上がってくる。原因が一本の線では説明できないとき、何を手がかりに状況を見るべきかを考えさせられました。医療現場が舞台ではありますが、そこで描かれる“予測不能との付き合い方”は、こちらの生活にもそのまま置き換えられる感触があります。 特に、人間関係の違和感を「気のせい」で片づけられずにいる人に刺さると思います。正解を与えてくれる本ではないけれど、複雑な現実の中で、何を見落としがちなのか、どう距離を取ればいいのか。読後にそんな整理がひとつふたつ、静かに残る物語です。
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出版社による紹介
病院を「サービス業」と捉える佐々木記念病院で内科医を務める千晶は、日々、押し寄せる患者の診察に追われていた。そんな千晶の前に、嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。座間はじめ、様々な患者たちのクレームに疲弊していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていて。現役医師による感動長編。
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