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泣くな研修医 (幻冬舎文庫)

泣くな研修医 (幻冬舎文庫)

中山祐次郎

幻冬舎 / 2020-04-02

累計読者数6
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 31/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも日常でも、目の前の事実は見えているのに、全体像になると急に手が止まることってありませんか。データは拾えているのに結びつかない、判断の軸が自分の中にまだ育っていない。あのもどかしさに似た感覚が、研修医の隆治の視点を通すと、不思議とそのまま物語として腑に落ちてきます。 手術室で患者が「一つの腹部」になる瞬間、あるいは異常値を前にしても統合できないまま焦る場面。抽象論ではなく、現場の空気ごと読まされるので、自分の仕事の場面にそのまま置き換えやすいんですよね。目の前の部分だけを見る癖がついてしまったとき、全体をどう捉えればいいか。その感覚を言葉で教え込むのではなく、現場の流れの中で自然と体に入ってくる感じがあります。 もう一つ、強い言葉を声高に語らないのに、要所で「命をどう扱うか」という価値観が静かに立ち上がるところも印象的でした。職業が医療かどうかに関わらず、自分の中の大事な原点を久しぶりに思い出すような読後感があります。 仕事で判断に迷うことが多い人、経験と知識のあいだに谷を感じている人には、とても静かに届く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なんでこんなに 無力なんだ、俺。 雨野隆治は25歳、大学を卒業したばかりの研修医だ。 新人医師の毎日は、何もできず何もわからず、 上司や先輩に怒られることばかり。 だが、患者さんは待ったなしで押し寄せる。 初めての救急当直、初めての手術、初めてのお看取り。 自分の無力さに打ちのめされながら、 がむしゃらに命と向き合い、成長していく姿を 現役外科医が圧倒的なリアリティで描いた、感動の医療ドラマ。
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