
迷うな女性外科医 泣くな研修医7 (幻冬舎文庫)
中山祐次郎
幻冬舎 / 2024-12-05
この本について
ときどき、自分の選んだ道が本当に合っているのか、ふと立ち止まることがありますよね。忙しくしていると気づかないふりができるけれど、静かな時間になると急に不安が出てくる。audibleで流し聞きしていたはずの一文が妙に引っかかるのって、たぶんその揺れに反応しているからなんだと思います。 『迷うな女性外科医』は、医療の現場が舞台ではあるものの、そこで描かれる葛藤や「なんて自分は弱いんだろう」という自己嫌悪は、仕事を持つ誰にでも同じように刺さるところがあります。主人公が迷いながらも目の前の患者に向き合う姿は、立派だからというより、揺れたまま進むしかない日常の延長に見えてくる。その感覚が、変に背中を押すのではなく、少し呼吸を整えてくれるんです。たとえば、失敗して落ち込んだ日でも「それでも現場に戻る理由」が丁寧に描かれていて、自分の仕事にもそのまま重ねやすいのが良いところです。 また、登場人物同士のやりとりが、強気でも弱気でもない“ちょうどいい温度”で書かれていて、読んでいる側が無理に頑張らされないのもありがたいポイントでした。意外と、こういう静かで現場寄りの物語のほうが、日々の判断に少しずつ効いてくる気がします。「迷いながら働くのは自分だけじゃない」と思いたい人には特にしっくりくるはずです。 こんなふうに、自分の立ち位置に不安を覚えたとき、物語を通して“働く意味”をそっと整えたい人に向いている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの100%が集中しています。
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