
新章 神様のカルテ (小学館文庫)
夏川草介
小学館 / 2019-02-05
累計読者数3
平均ハイライト数 17.3件/人
推定読了時間 約6時間11分
star総合評価 65/100
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この本について
仕事でも生活でも、自分の判断が本当に正しいのか分からなくなるときがあります。理屈より現場の空気に追われて、気づけば「何のために動いているんだっけ」と足元が揺らぐこともあるし、人の苦しみに寄り添いたい気持ちと、自分の限界とのあいだで立ちすくむ瞬間もあります。そういう場面って、うまく説明できない疲れが残るんですよね。 『新章 神様のカルテ』は、その“答えのなさ”をねじ伏せるのではなく、静かに受け止めてくれる物語でした。目の前の患者に尽くしても結果が伴わないことはあるし、正しさは立場によって揺らぐし、死は劇的でも救い深いものでもない。ただ、それでも人が手を取り合えば前に進めることや、規則やガイドラインの影に隠れがちな「本当に見るべきもの」を取り戻す瞬間が描かれていて、自分の仕事にそのまま置き換えて考えてしまいました。結局のところ、迷いながらでも目の前の相手に向き合うしかない、という当たり前を丁寧に思い出させてくれます。 派手な感動ではなく、現場にいる人間の揺れそのものを書いた物語なので、正しさに振り回されやすい人や、人に向き合う仕事をしている人には特に沁みると思います。読んでいて、少しだけ肩の力が抜ける一冊でした。
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出版社による紹介
ベストセラーシリーズ。大学病院編始動! 信州にある「24時間365日対応」の本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止は、より良い医師となるため信濃大学医学部に入局する。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない日々も、早二年が過ぎた。矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであったが、29歳の膵癌患者の治療方法をめぐり、局内の実権を掌握している准教授と激しく衝突してしまう。 舞台は、地域医療支援病院から大学病院へ。 ベストセラーシリーズ4年ぶりの最新作にして、10周年を飾る最高傑作! 内科医・栗原一止を待ち受ける新たな試練!(2019年1月発行作品)
目次
プロローグ
緑光
青嵐
白雨
銀化粧
黄落
エピローグ
Birthday
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