
ヤマケイ新書アルピニズムと死
山野井 泰史
累計読者数7
平均ハイライト数 8.7件/人
star総合評価 56/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 55%
この本について
仕事でも趣味でも、つい「もっとやれるはずだ」と背伸びしたり、周りのペースに巻き込まれたりして、自分の軸を見失うことがありませんか。頭では慎重でいたいのに、実際は余計な焦りで判断を濁らせてしまう。僕自身もよくその沼に落ちます。 『アルピニズムと死』は、極端に聞こえるけれど、実はすごく日常に近い本でした。山野井さんの「怖れをなす」「イライラしてしまう」という正直さや、目標を“身の丈に合わせる”という姿勢は、背伸びしすぎて視野が狭くなる自分をふっと元に戻してくれます。限界に向かう挑戦そのものより、「どう降りるか」「最悪の状況を具体的に想像しておく」という地味な準備こそが自由につながる、という視点にも救われました。結局、自分の興味が本当に向く場所を選び、能力の範囲内で少しずつ進むほうが、達成の喜びは大きくなるんですよね。 読者が抜き出した部分には、派手な記録よりも“弱さを出せること”を尊ぶ感性や、慎重さが長い時間を生き延びさせてきたという実感が何度も出てきます。無理に格好つけなくていい、という許しがこの本にはあります。 自分のペースを取り戻したい人に刺さる一冊だと思います。
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