
垂直の記憶 (ヤマケイ文庫)
山野井 泰史
累計読者数6
平均ハイライト数 2.3件/人
推定読了時間 約4時間53分
star総合評価 50/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 73%
この本について
仕事でも日常でも、自分の実力ってどこまで通用するのかよく分からなくなる時があります。背伸びしたい気持ちと、無理して壊れたくない気持ちのあいだで揺れるというか。そんなときに『垂直の記憶』を読むと、極端な世界の話なのに、妙に自分ごととして刺さってきます。 山野井さんは、高所で命のやり取りをしながらも、仲間とカレーを食べて踊るような、ささやかな時間をすごく丁寧に書くんですよね。そこに「恐怖を感じ続けるのではなく、少しずつ慣れていく」という視点があって、僕らの日常の不安にもそのまま持ち込める感覚があります。さらに、名声のために無茶をするクライマーを冷静に突き放す場面からは、「自分がいまどこに立つべきか」を他人の評価とは切り離して考える姿勢が見えて、これも救われるところでした。 そして何より、状況が最悪でも体が迷いなく動く瞬間の描写が、努力の積み重ねがどんなふうに自分を支えるのかをすごく具体的に示してくれるんです。派手な成功の話ではなく、静かに自分と向き合う感覚を取り戻したい人に向いています。 迷いながらも、自分のペースで前に進みたい人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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