
クライマーズ・ハイ (文春文庫)
横山 秀夫
文藝春秋 / 2006-06-10
累計読者数13
平均ハイライト数 5.7件/人
推定読了時間 約5時間47分
star総合評価 41/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「この一瞬をどう扱うか」で後悔することってけっこうありますよね。飲みの席で本音を言えずに帰ってモヤモヤするとか、ちょっとした情報に振り回されて疲れるとか。自分は何を大事にして働いているのか、ふと見失う瞬間がある。そんな時にこの『クライマーズ・ハイ』が不思議と効いてきました。 この物語には、極限状況で働く記者たちの、格好つけようのない“生身”が出てきます。ちっぽけな情報が義理や信頼に化けていく職場の生々しさもあれば、「酔わなきゃ本音を言えない人を信じるな」という厳しい一言もある。どれも綺麗ごとじゃなくて、日々の判断の積み重ねがその人の仕事の質を決めていくのだと静かに突きつけてきます。そして何より、「同じ場面は二度とない」という視点は、普段の仕事を少しだけ丁寧に扱いたくなる。あの一瞬をどう選ぶかで、自分の生きざまがにじむんだよな、と。 それに、この本はただ熱いわけじゃなく、登り続ける人生だけが正解じゃないという視点もあるんです。転んでも、傷ついても、また立ち上がる。その途中で出会うものこそ幸せかもしれない、という余白のある考え方が、読んだあとに少し呼吸を深くしてくれる感じがありました。 仕事に向き合う姿勢をもう一度整えたい人、自分の“踏ん張りどころ”がどこなのか探している人には特に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。その日、北関東新聞の古参記者・悠木は同僚の元クライマー・安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑むはずだった。未曾有の事故。全権デスクを命じられ、約束を違えた悠木だが、ひとり出発したはずの安西はなぜか山と無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残して——。若き日、新聞記者として現場を取材した著者みずからの実体験を昇華しきった、感動あふれる壮大な長編小説。
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