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新・教場

新・教場

長岡弘樹

小学館 / 2023-03-15

累計読者数3
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

ときどき、自分でも気づかないうちに場をかき回してしまったり、相手の混乱にさらに混乱を重ねてしまったりすることってありますよね。正しさを持っているつもりでも、いざ現場では判断がぶれる。そのたびに「もっと落ち着いて動けたらな…」と後から思う。僕も同じで、そんな時に手触りをくれたのが『新・教場』でした。 この本には極端なシーンも出てきますが、刺さるところは意外に日常的です。たとえば「同時に声をかければ相手は混乱する」という一節。職場でも家庭でも、言葉を重ねるほど状況が悪くなる瞬間がありますよね。結局、落ち着いて一人が話す方がうまくいく。そんな当たり前を、訓練の世界がはっきり見せてくれます。また「自分の物でも、いったん手を離れれば勝手に取り返せない」というくだりは、感情だけで動こうとした時の危うさをそのまま映していて、焦った判断がどれだけ簡単に線を越えてしまうかを教えてくれます。 さらに、次に来る人のために足場を整える、という考え方も静かに効きます。自分の成果だけに気を取られてしまいがちな日でも、後ろに続く誰かを想像するだけで行動が少し変わる。大きな精神論ではなく、目の前の一歩をどう扱うかの感覚が積み重なっていきます。 どこかで「判断に自信がないまま走ってしまうことが多い人」に特にしっくりくる本だと思います。物語として楽しみながら、明日の態度がほんの少し整う、そんな一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

最恐教官・風間公親の初陣!新章始動! 第一話 鋼のモデリング 風間公親は、警察学校第九十四期初任科短期課程の教官となった。助教の尾凪尊彦は、気になる生徒として、人命救助で警察に表彰されたことのある矢代桔平の名を挙げた。 第二話 約束の指 実家が町工場を営む笠原敦気は、マル暴刑事を希望している。クラブ活動ではソフトボールに力を入れ、元高校球児の助教・尾凪から手ほどきを受けているが、スローイングに難があった。 第三話 殺意のデスマスク 若槻栄斗は、ブラジリアン柔術の有段者。交番実地研修中に、通り魔を逮捕した若槻に、風間は現場の再現を命じる。 第四話 隻眼の解剖医 警察学校では課外授業として司法解剖を見学する。不快指数が高いと、犯罪が起きやすい。七月に入り、生徒の大半が嘔吐する講習が近づいていた。 第五話 冥い追跡 星谷舞美は性格が明るく、成績もトップクラスである。星谷と大学同窓の石黒亘は、下位から成績を上げてきた。卒配後は成績上位二名が最重要署のA署に仮配属となる。 第六話 カリギュラの犠牲 氏原清純はソリの合わない同期・染谷将寿と、卒業式のスライド上映担当を任された。当日、風間は祝辞の読み上げをやめ、最終講義を始める。
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