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国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (文春新書)

国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (文春新書)

伊藤祐靖

文藝春秋 / 2016-07-20

累計読者数9
平均ハイライト数 18.1件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 56/100
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この本について

仕事や人間関係で「自分は何を守りたいと思って動いているのか」があいまいなまま、流れに合わせて踏ん張ったり、我慢してみたり。でも本音では、どこかで理性のスイッチを外すタイミングを待っているような感覚がある人は多いと思います。私もその一人で、気づけば“訓練ごっこ”みたいな努力で満足しようとしてしまう瞬間があります。 この本が効いたのは、「覚悟」や「精神論」を押しつけてこないところです。著者は、命を扱う特殊部隊という極限の現場であっても、土台にあるのはもっと素朴な感性だと言います。自分が大切だと決めたもののために、何かを諦める。その当たり前の判断ができるかどうかで、生き方が決まってしまうという指摘は、日常の小さな選択にもそのまま重なります。また、「自分を信じられない人は崩れる」という話は、仕事で判断を迷う場面にそのまま刺さりました。正解を探す前に、まず自分の感性を演じずに出せているかを問われているようでした。 そして意外だったのは、組織の強さが“トップの優秀さ”ではなく“ボトムの底上げ”で決まるという視点です。これはチームに所属している人なら誰でも腑に落ちるはずで、現場の判断を信じる指揮官の姿勢が、結果的に全員の動きを変えるという話も、マネジメントの実感と重なります。 自分の判断軸をもう一度つくり直したい人に刺さる本です。極限の世界の話でありながら、日常の曖昧な迷いをはっきりさせてくれました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

もっとも死ぬ確率が高い特殊部隊の創設者が語る究極の組織論。 新安保法制が施行され、「自衛隊員の戦死」が現実味をおびてきた。しかし、今の日本という国家に「死ね」と命じる資格はあるのだろうか。国のために死ねる人間を作るにはどうしたらいいのか——。 【著者プロフィール】 1964年生まれ。日本体育大学から海上自衛隊へ。防衛大学校指導教官、「たちかぜ」砲術長を経て、イージス艦「みょうこう」航海長に。在任中の1999年、能登半島沖で不審船と遭遇。この事件を契機に創設された海上自衛隊内初の特殊部隊「特別警備隊」に配属され、現場突入部隊の初代指揮者として足かけ8年間在籍。42歳で退官し、ミンダナオ島に拠点を移し、日本を含む各国の警察、軍隊を指導。現在は日本の警備会社のアドバイザーを務めるかたわら、私塾を開いて、みずからの知識、技術、経験を後進へ伝えている。 【おもな目次】 第一章 海上警備行動発令 北朝鮮戦闘員の目/初めての海上警備行動/警告射撃開始 など 第二章 特殊部隊創設 特別警備隊準備室/レンジャー訓練の実態/自衛隊は弱いのか など 第三章 戦いの本質 拉致被害者を奪還できるか/相手に勝つということ/平時と非常時/常識を捨てられない問題 など 第四章 この国のかたち あなたの国は、おかしい/トロい奴は餌/危うい行動美学 など
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