
裁量トレーダーの心得 初心者編 ウィザードブックシリーズ
デーブ・ランドリー and 山口雅裕
Pan Rolling Inc / 2012-01-01
この本について
トレードを続けていると、「どこで入ればいいのか分からない」「結局、自分の判断が感情に振り回されている気がする」という場面が何度も出てきます。僕も同じで、特に“安値で拾いたい誘惑”や、“戻るかもしれない”という期待に何度足をすくわれたか思い出せません。この本を読んで気づいたのは、迷っている時ほどシンプルな基準を持っていないことが原因だった、ということでした。 著者のランドリーは、トレンドを無理に定義しようとせず、「矢印を引けるくらい明白であること」を最初の前提に据えています。これが思った以上に効きました。なんとなく形になっていそうな場所で勝負するのではなく、移動平均線の並び方や押し方の“最低限の条件”が揃うまで待つ。そうすると、エントリーの理由がすっきりして、迷いが減っていきます。また、損失についても妙な慰めを挟まず、「損失は損失だ」と受け止める姿勢が徹底していて、期待でポジションを引っ張るクセに冷水を浴びせてくれます。 さらに、この本はファンダメンタルズを否定するのではなく、「市場がどう認識しているか」のほうが実際の値動きに直結するという視点に立っています。理由を求めすぎてチャートから目を離しがちな人ほど、この割り切りが気持ちを軽くしてくれるはずです。僕自身、ニュースや解説よりも値動きの事実を優先するだけで、無駄なストレスがかなり減りました。 感情に左右されず、まずは“押し戻りの基本”から積み上げたい人に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの47%が集中しています。
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