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「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 NHK出版新書

「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 NHK出版新書

磯田 道史

累計読者数19
平均ハイライト数 15.2件/人
推定読了時間 約3時間44分
star総合評価 61/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 40%

この本について

歴史を読んでいると、結局「いまの日本ってどこから来たんだっけ」という根っこの部分が曖昧なままになることがあります。組織でも国でも、目の前の情報は多いのに、大きな流れをどう捉えればいいか分からない。そんなモヤモヤを抱えて読むと、この本はけっこう効きました。 刺さっていた抜粋を見る限り、読者の関心は「権力がどう動き、人はどう振る舞ったか」というリアルな構造に向いているように思います。例えば、公儀国家分有論や分相応、上意下達の話が何度も出てきますが、これらは江戸から近代にかけての日本人の行動原理を説明するキーワードとして扱われます。個人的に響いたのは、客観性と情緒の関係や、異能の人物をどう扱うかという視点で、会社での意思決定やチームづくりの場面にそのまま置き換えられるところでした。 また、司馬遼太郎の作品を「史実との距離」で整理したり、頼山陽や蘇峰のように“物語を通して国のかたちを定義した人”を紹介する流れがあり、歴史の読み方そのものをひとつ広げてくれます。歴史小説を読んできたけれど、実際どこまでが創作で、どこからが史料に裏付けられたものなのか、腑に落ちないままの人には特に向いていると思います。 構造で物事を捉えたいけれど、感覚や情緒も大切にしたい。そんな人にちょうどいい距離感の本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。戦国時代に日本社会の起源があるとはどういうことか?なぜ「徳川の平和」は破られなくてはならなかったのか?明治と昭和は本当に断絶していたのか?司馬文学の豊穣な世界から「歴史の本質」を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。
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