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人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)

人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)

鬼頭宏

講談社 / 2000-05-10

累計読者数10
平均ハイライト数 26.1件/人
推定読了時間 約3時間43分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事や生活で「大きな流れの中で自分の立ち位置がよく分からなくなる」ときってありませんか。景気や制度に振り回されている気がして、どうにも視界が開けない。そんなときに、この本の人口から歴史を読む視点が、けっこう効きました。出来事を並べるのではなく、人がどこに住み、どれだけ生まれ、どう生き延びたかという“生活の積み重ね”から日本史を見直す本です。 読んでいて一番驚いたのは、縄文から江戸まで、人口の増減にはいつも現実的な理由があったことです。たとえば東日本の縄文人口が圧倒的に多かったのは、木の実やサケという具体的な食料資源の差によるものだったり、江戸の都市が発展したのに人口を増やせなかったのは、高い死亡率ゆえに周辺農村から人を吸い続けていたからだったり。個人の努力ではどうにもならない環境や制度の変化が、人の生き方を大きく左右していたことがよくわかります。 そしてもうひとつ、この本が教えてくれるのは「社会の変化は、生活の細部に現れる」ということです。焼畑農耕の受容や、木綿の普及、三食の定着、授乳方法まで、ちょっとした暮らしの変化が長期的には人口動態を変え、結果的に歴史の大きな転換につながっていく。目の前の小さな選択が意外と長い時間軸では意味を持つんだな、と実感させられます。 数字や制度の話も多いのですが、不思議と「自分の働き方や暮らし方も、この長い流れの中にあるんだ」と落ち着く本でした。日々の変化に振り回されがちな人ほど刺さる気がします。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

増加と停滞を繰り返す、4つの大きな波を示しつつ、1万年にわたり増え続けた日本の人口。そのダイナミズムを歴史人口学によって分析し、また人々の暮らしの変容と人生をいきいきと描き出す。近代以降の文明システムのあり方そのものが問われ、時代は大きな転換期にさしかかった。その大変動のなか少子高齢化社会を迎えるわれわれが進む道とは何か。(講談社学術文庫)
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