
いっきに学び直す日本史 【合本版】
安藤 達朗, 佐藤 優, and 山岸良二
東洋経済新報社
この本について
仕事の合間に日本史を読み返してみても、頭に入るところと抜け落ちるところがまばらで、「結局いまの社会とどうつながるんだっけ…」というモヤモヤが残ることがあります。自分もまさにそのタイプで、流れとして覚えたはずの出来事が、日常の判断や視点と結びついていないことが多いんですよね。 この本を読んでいて印象的だったのは、細かい年号よりも「なぜそうなったのか」という社会の動きに視点を戻してくれるところです。たとえば、農業や共同体の仕組みがどう人の関係や権力の形を生んだのか、あるいは幕藩体制がどんな矛盾を抱えて崩れていったのか。読者が保存していた部分も、史実そのものより“集団の成り立ち”や“制度が変わる理由”に反応している印象があり、そこがこの本の強みとも重なっていました。単発の知識ではなく、社会が動くときの「調整の積み重ね」を追えるので、歴史が急に生活と地続きになります。 もう一つ助かったのは、古代から近代までを一気につなげて読める点です。バラバラに覚えていた出来事が、長い因果の線として見えてくるので、現代の制度や価値観がどこから来たのかを落ち着いて考えられます。自分の立ち位置を見直したいとき、歴史がこんなに手がかりになるんだと実感しました。 過去の出来事を「覚える」より「理解したい」人、そして社会の成り立ちに少しでもモヤモヤを抱えている人には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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