
はじめての言語学 (講談社現代新書)
黒田龍之助
累計読者数10
平均ハイライト数 11.3件/人
推定読了時間 約5時間
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 33%
この本について
ことばについて考え始めると、急に自信がなくなる瞬間があります。学校で習った文法は何となく覚えているけれど、実際の会話ではその通りにならないし、そもそも「正しい日本語」と言われるものが本当に存在するのかもよくわからない。そんなモヤモヤを抱えたまま年月だけが過ぎていく感じ、僕もずっとありました。 『はじめての言語学』がよかったのは、そのモヤモヤを「仕方ないもの」として片付けず、実はことばそのものの構造に理由があると見せてくれるところです。たとえば、みんなが当たり前に使っている語が、いつの間にか意味も形も変わっていたり、文法の基準が教育の都合で決まっていたり、「ことば」と「言語」がそもそも別物として扱われていたり。どれも知識としてよりも、日常の疑問に手を伸ばす感覚で読めました。文字より音が先にあるという話も、会話でつまずきやすい理由が腑に落ちるきっかけになります。 特に、ことばが個人ごとに揺れ動くもので、「みんなのことば」は頭の中の抽象物でしかないという指摘は、仕事で言い回しに迷ったときに少し気が楽になりました。揺れていいんだ、と割り切れるというか。 ことばの仕組みを知りたいけれど、専門書は重そうで手が出ない人にちょうどいい一冊です。
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出版社による紹介
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