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言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書)

言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書)

西村義樹 and 野矢茂樹

累計読者数9
平均ハイライト数 25.7件/人
推定読了時間 約4時間40分
star総合評価 66/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 35%

この本について

言葉って、ちゃんと使えているつもりでも、「なんでこの表現じゃないとしっくりこないんだろう」とか、「同じ事実を言ってるだけなのに、どうしてニュアンスが変わるんだろう」といった薄いモヤモヤがつきまといます。仕事で文章を書くときほど、この違和感が邪魔をしてくることが多いんですよね。 『言語学の教室』は、そのモヤモヤを無理にスローガンで解消するのではなく、具体的な言語の“つくり”に触れながら、視点を少しずつ変えていける本でした。たとえば「太郎が花子に話しかけた」と「話しかけてきた」の違いを、単なる事実の違いではなく、主体がどう捉えているかの差として説明してくれる。この“見方の差”に気づくと、文章を書くときの迷い方が変わります。また、「赤」は単独で成立しているのではなく、他の色との対比の中で意味を持つ、といった話も、抽象的に聞こえるのに、実際は言葉選びの場面でじわっと効いてきます。 さらに、受動文が「単なる主語の入れ替え」ではなく、受苦や諦念の感覚があるときに自然になる、という説明も、人が言葉を選ぶときの心の動きをそのまま扱っていて納得度が高いです。認知言語学が“事実”ではなく“捉え方”まで含めて言葉を見る学問だということが、構えずに理解できます。 言葉選びに何度も立ち止まってしまう人、あるいは「説明のしづらいニュアンス」をうまく扱えるようになりたい人には、とても刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「雨に降られた」はよくて「散布に落ちられた」がおかしいのは、なぜ?「西村さんが公園の猫に話しかけてきた」の違和感の正体は?認知言語学という新しい学問の、奥深い魅力に目覚めた哲学者が、専門家に難問奇問を突きつける。豊富な例文を用いた痛快な議論がくり返されるなかで、次第に明らかになる認知言語学の核心。本書は、日々慣れ親しんだ日本語が揺さぶられる、“知的探検”の生きた記録である。
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