
言語学講義 ──その起源と未来 (ちくま新書)
加藤重広
累計読者数6
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star総合評価 62/100
start序盤集中型
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この本について
言葉って、毎日使っているのに「なんでこうなるんだろう」と腑に落ちないことが多いですよね。方言の変化を見て不思議に思ったり、AIの翻訳が妙にズレていて理由がつかめなかったり、日本語がどこから来たのか考え出すと止まらなくなったり。自分も日常で感じる小さな違和感がたまって、この本にたどり着きました。 読んでみて一番助かったのは、「言語はきれいに整理された体系ではなく、雑多な人間の営みから形づくられていくものだ」と視点が変わったことでした。例えば、日本語の系統がアルタイ語だと言い切れない理由や、「暑っ」「寒っ」が全国に広がった背景など、普段の口癖レベルの話が歴史や社会とつながっていく。さらに、ASDの人が方言らしさを含む文末詞をあまり使わない可能性があるという指摘もあって、コミュニケーションのズレを別の角度で捉えられるようになりました。 もう一つ、自分に刺さったのは「言語権」の話です。日本語で大学教育が受けられる背景には、明治期の人々の地道な翻訳や語彙づくりがある。ヘブライ語の復興の例を読むと、言語が社会の意思で変わり、残ろうとする力があることも見えてきます。ふだん当たり前に使っている日本語の足場が、急に立体的になる感覚がありました。 言葉へのモヤモヤを、一度ちゃんと整理してみたい人に向いている一冊です。自分と同じように、日常の違和感を放置できないタイプには、かなり刺さると思います。
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