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神々の明治維新 神仏分離と廃仏毀釈 (岩波新書)

神々の明治維新 神仏分離と廃仏毀釈 (岩波新書)

安丸 良夫

岩波書店 / 1979-11-20

累計読者数8
平均ハイライト数 41.3件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

仕事でも生活でも、なんとなく「自分の価値観ってどこから来たんだろう」と立ち止まる瞬間があると思います。年末年始になると当たり前のように神社へ行くし、仏壇の前にも座る。でも、その“当たり前”にうっすら違和感がある。そんなときにこの本を読んでみると、背後の歴史の厚みに少しだけ風が通ります。 読者の方が保存していた抜粋を見ていて感じたのは、「今の日本の宗教観が、明治の政策や権力構造の再編によって意図的につくられたものだ」という点に強く反応していることでした。神祇官の再興や寺院整理、民衆の習俗の抑圧など、突然の“価値観の編成替え”がどれほど日常に入り込んでいったのか。本書はそれを淡々と、しかし逃げ場のない具体性で示してきます。特に、御霊信仰や現世利益の祈祷がどう扱われ、やがて権力者自身の神格化へつながっていく流れは、今日の「なんとなく宗教と距離を置く空気」の源流を照らしてくれます。 読んでみると、私たちが無自覚に従っている習慣や不安の正体が、じつは近代化の中で形づくられた“過剰同調”に近いものなのでは、と考えさせられます。歴史を知ったからといって日々の迷いはすぐ消えませんが、自分の立っている地面がどう作られたかを知ると、少しだけ足元が安定する感覚がある。本書はそんな読み心地の一冊です。 自分の価値観の“起源”を静かにたどりたい人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

維新政権が打ちだした神仏分離の政策と、仏教や民俗信仰などに対して全国に猛威をふるった熱狂的な排斥運動は、変革期にありがちな一時的な逸脱にすぎないように見える。が、その過程を経て日本人の精神史的伝統は一大転換をとげた。日本人の精神構造を深く規定している明治初年の国家と宗教をめぐる問題状況を克明に描き出す。
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