
数学の世界史 (角川書店単行本)
加藤 文元
KADOKAWA / 2024-02-28
累計読者数6
平均ハイライト数 30件/人
推定読了時間 約6時間44分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
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この本について
仕事で複雑な話を整理するときや、新しい概念を理解しようとするときに、「なぜこの考え方はこうなっているんだろう」とモヤモヤすることがよくあります。正しさはあるはずなのに、その正しさの“立ち上がり方”が分からないまま扱ってしまう感じです。数学もその最たる例で、学校で習った内容がどこから来たのかを考え始めると、途端に霧の中に入ります。 『数学の世界史』は、その霧を一気に晴らすというより、霧の発生源を見せてくれる本でした。たとえば、ギリシャ人が「運動」という概念をあえて避けて論証に徹した背景や、文明ごとに割り算の意味が違ったこと、通約不可能量の発見が図形中心の数学へ舵を切らせたことなど、普段は見えない“前提のルーツ”が静かに立ち上がってきます。数学が普遍的である一方、普遍に至る道は地域や時代で全く違うという視点は、仕事で使う思考法にそのままつながる感覚がありました。 「いま使っている概念の足場を知りたい人」に刺さると思います。自分の考え方の背景を取り出すのが苦手な人ほど、歴史を通して数学が形づくられていく流れを追うことで、思考の癖が少しだけ見えるようになる本です。
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出版社による紹介
数学はそれ単体で進化したのではない。各々の文明圏から生じ、征服と同化を繰り返しながら一つの「世界の数学」に収斂していく文化的征服史といえる。歴史の流れの中で数学をとらえ、新しい数学観を見出す。
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