
マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン
小野 裕史
文藝春秋 / 2013-09-10
この本について
やりたいことがあるはずなのに、気づけば「できない理由」を並べて止まってしまう時があります。頭では動いた方がいいと分かっているのに、未来がぼんやりしすぎて、最初の一歩がどうしても重い。そんなモヤモヤに触れるたび、「結局いつ動けばいいんだろう」と自分でも迷います。 『マラソン中毒者』は、その入口の戸惑いにけっこう寄り添ってくれる本でした。著者は北極だ砂漠だと、とんでもない場所を走っているんですが、そこで語られるのは“超人の話”ではなく、動けない自分の背中をどう押すかという地に足のついた感覚です。ココロの羅針盤がわずかに動いた瞬間に「まずポチる」。仲間とセットで逃げ場をなくす。遠すぎるゴールではなく、目の前の小さな区切りに集中する。こういう、ごく現実的で「今日から少しだけ変えられそうな工夫」が多いのがありがたいところです。 読んでいて、行動力というより“行動しやすい状況を先につくってしまう”発想が、妙に腹落ちしました。動けば未来は変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。でも、止まっていても景色は一切変わらない。迷いながらでも前に脚を出すことで、自分が進みたい方向が少しずつ見えてくる。その実感に近い言葉が、この本にはたくさんあります。 「やりたいことはあるのに、最初の一歩だけがどうしても踏み出せない人」に刺さる一冊です。
読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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