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世にも奇妙なマラソン大会 (集英社文庫)

世にも奇妙なマラソン大会 (集英社文庫)

高野秀行

累計読者数11
平均ハイライト数 1.9件/人
star総合評価 47/100
boltライト読書型
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この本について

仕事の合間にニュースを見ては、世界のことを理解したつもりでいるけれど、実際にはどこまで本当なのか自信が持てない。あるいは、自分の常識が別の場所では全然通用しないんじゃないか、という漠然とした不安。そういうモヤモヤを抱えているときに、高野秀行さんの『世にも奇妙なマラソン大会』はちょっと効いてきます。 この本の面白さは、旅の珍事件を読む楽しさとは別に、思い込みを揺さぶられる瞬間が何度もあることです。たとえば「深酒した翌朝に走ったらアルコールが抜けて爽快だった」というような、偶然からの気づきが平然と書かれているのに、どこか妙に納得してしまう。世界標準の英語とは何か、国境の線が誰の都合で引かれてきたのか、そういう“当たり前”があっさりひっくり返されるのも、読みながら少し笑ってしまうポイントでした。 そして、遠い国の政治や紛争を扱っていながら、悲劇をドラマチックに盛らず、住民がどんな理不尽を押しつけられているかを淡々と書く。その距離感が、逆に自分の中の思考のクセを浮き彫りにしてくれます。きれいな答えは出てこないけれど、「物事を一方向からしか見ていなかったかもしれない」という静かな気づきが残る一冊でした。 自分の常識が疑わしく感じる人や、世界の複雑さに少しだけ現実的な目線を持ちたい人に、特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

サハラ砂漠でマラソン!?ある深夜、ネットでサハラ・マラソンなるサイトを見つけた著者。酔った勢いで主催者に参加希望のメールを送ったところ、あっさりと参加を認める返信がきた。開催まではたった二週間あまり。15キロ以上は走ったこともないランニング初心者の闘いがいま始まる―。表題作のほか、「謎のペルシア商人」など著者の“間違う力”が炸裂する超絶ノンフィクション作品集。
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