ヨムナビ
円 劉慈欣短篇集

円 劉慈欣短篇集

劉 慈欣, 大森 望, 泊 功, and 齊藤 正高

早川書房 / 2023-03-07

累計読者数4
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約5時間17分
star総合評価 32/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 18%

この本について

最近、「慣れ」のこわさをよく考えます。忙しさに押されて、自分の感情や違和感に鈍くなっていく感じです。日常は回るけれど、どこか色が抜けていくようなあの感覚。たぶん同じようにモヤモヤしている人、多いんじゃないでしょうか。 劉慈欣の短篇集『円』は、派手なSFというより、そんな“麻痺”を揺さぶる話が静かに刺さります。貧困の村で、人々の目から光が消えていく描写は、ただの遠い世界ではなく、自分の姿の縮図に見えてしまうところがあります。環境が厳しいことより、その厳しさに慣れてしまうことの方が怖い。そういう視点を突きつけられると、自分の「まあこんなものか」という諦めが、少し揺らぎます。 また、この作品集はスケールの大きさと人間の小ささが同時に出てきます。コップ一杯の水にある膨大な原子の話のように、世界の広がりを一瞬で意識させる場面がある一方で、戦地の会話では「そのお金で人を養えるのに」という、あまりに人間的な嘆きが出てくる。大きい視点と小さい視点を行ったり来たりすることで、自分の悩みの位置づけが少し変わるんです。重く抱えていたものが、“悩んでいいけど、そこで止まらなくてもいいか”と思えるような感じ。 静かに自分を立て直したいときや、現状に違和感を抱えている人に刺さる短篇集だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

劉 慈欣, 大森 望, 泊 功, and 齊藤 正高の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

三百万の軍隊を用いた驚異の人間計算機により十万桁まで円周率を求めようとする「円」など全13篇を収録した短篇集、待望の文庫化
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要