
別冊NHK100分de名著 宗教とは何か
釈 徹宗, 最相 葉月, 片山 杜秀, and 中島 岳志
NHK出版 / 2024-06-25
この本について
なんとなく「自分の軸ってどこにあるんだろう」とか、「いろんな価値観に触れるたびに気持ちが揺れる」とか、そんな感覚を抱えている人は多いと思います。僕も仕事で判断を迫られる場面が増えるほど、結局“自分は何を拠りどころにして動いているんだろう”と立ち止まることが増えました。 この本が面白いのは、宗教そのものを学ぶというより、「人は何を絶対と思い、どうしてそこに従うのか」という仕組みを丁寧に見せてくれるところです。天皇制、オウム、キリスト教や仏教、多元主義、認知的不協和…。一見バラバラに見える話が、「人は自分の理屈だけでは整理できないものに、どう折り合いをつけて生きているのか」という一点に向かって収束していきます。読んでいると、自分が日々抱えている“説明できないモヤモヤ”の輪郭が少し見えてくるんですよね。 僕が特に効いたのは、与格的な生き方の話でした。何でも自分の意志でコントロールしようとする主格から、やってくるものを受け止める器としての在り方に切り替えるという視点。それが急にできるわけじゃないけれど、「散歩してみたらどうですか」という地に足のついた提案は、妙に腑に落ちました。宗教を遠いものとして扱うのではなく、“人がどうやって生を引き受けてきたのか”を身近に感じられる本です。 自分の考え方が揺れやすい人、正しさの基準にいつも迷ってしまう人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




