
別冊NHK100分de名著 「日本人」とは何者か?
松岡 正剛, 赤坂 真理, 斎藤 環, and 中沢 新一
NHK出版 / 2015-04-25
累計読者数7
平均ハイライト数 15.1件/人
推定読了時間 約3時間6分
star総合評価 61/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「どっちかに決めろ」と迫られる場面が多いわりに、自分の中では簡単に割り切れないことばかりだな…と感じることがあります。白黒つけたほうが早いのは分かるけれど、それをやるとどこか大事なものがこぼれる気がして、踏ん切りがつかない。そんなモヤモヤに座り込んでいる人には、この本の視点がかなり効きます。 読んでみてまず驚くのは、「間にあるもの」をそのまま扱おうとする日本の発想です。二者が極限まで近づきながらも接触しない、完成の一歩手前にとどまる美意識。そこには逃げではなく、むしろ意地や責任のような感覚が含まれていて、自分の曖昧さを無理に消す必要はないんだと思わされました。もうひとつは、個人の内側に閉じず、世界や他者と境界をゆるくする感性です。自分の輪郭に固執しなくてもいいという感覚を知ると、日々のしんどさのいくつかが軽くなるはずです。そして「勢い」や「気合」だけでは持たない場面の話も出てきて、感覚と論理のどちらか一方だけに寄りかかれない現代の難しさに、妙に納得させられます。 曖昧さに耐えながら進んでいる人、自分の「間」をどう扱えばいいか迷っている人には、とても静かに刺さる本です。
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出版社による紹介
私たちは、どこから来て、 どこへ向かおうとしているのか― 好評のNHKテレビ番組『別冊NHK100分de名著』ムックのテーマは「日本人論」。多様な価値観が噴出し、日本人のアイデンティティが揺らぐ昨今、美意識・感受性・心理・宗教観の4つをキーワードに、先人たちの遺した名著に立ち返ることで、私たち日本人の基層・根源へと迫る。 [内容] はじめに──これまでにない「日本人論」を! 第1章 日本人の美意識 九鬼周造『「いき」の構造』 松岡正剛 第2章 日本人の感受性 折口信夫『死者の書』 赤坂真理 第3章 日本人の心理 河合隼雄『中空構造日本の深層』 斎藤 環 第4章 日本人の宗教観 鈴木大拙『日本的霊性』 中沢新一
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