ヨムナビ
辺境・近境(新潮文庫)

辺境・近境(新潮文庫)

村上 春樹

新潮社 / 2000-06-01

累計読者数5
平均ハイライト数 6.6件/人
推定読了時間 約3時間23分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%

この本について

なんとなくですが、日々の生活や仕事の中で「自分の目で見て、自分の足で決める感じ」がどんどん薄れていく瞬間ってありませんか。効率とか再現性とか、正しさのある方へ流れがちで、でも心のどこかでは「それだけじゃ窮屈なんだよな」と思っている。僕もよくそこで行き詰まります。 『辺境・近境』を読むと、その窮屈さが少しほどけるんです。旅の随筆ではあるけれど、ただ珍しい場所を並べるのではなく、日常のすぐ隣にある“ずれ”の感覚を丁寧に拾ってくれる。たとえばプエルト・バヤルタの空港に降り立った瞬間に著者が感じる、自分という立場から一歩はみ出すような自由さ。あるいは讃岐のうどん屋で、原料の話やお店の偏屈さまで込みで「その場所で食べること」の意味が少しずつ立ち上がってくる感じ。読み進めるうちに、世界を見るときの自分の“幅”がゆっくり広がっていくのを感じます。 僕自身、この本に助けられたのは、「人の語る“正しい見方”を前にしすぎないでいい」と教えてくれたことでした。旅行記を読む前から結論を刷り込まれると旅はつまらなくなる、という村上さんの感覚は、そのまま日常にも刺さる気がします。自分の仕事や生活でも、誰かの評価基準に乗る前に、一度は自分の鼻と口で空気を吸い直してみる。それだけで判断が変わることがある。 身の回りの景色に少し息苦しさを覚えている人にこそ静かに刺さる本です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

村上 春樹の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 エイゾー君が撮った、もうひとつの「辺境・近境」。ハルキさんが中国の動物園で抱いた虎の子も、草原の狼も、打ち捨てられた戦車も、ゴールドラッシュの夢の跡も、エイゾー君が石を投げられたメキシコの村も、みんなここにあります。「裏庭で太い薪をごつごつと割る鉈みたいな」写真が、村上春樹のタフでファンキーな旅の全て、文章とは一味ちがう作家の旅の醍醐味を見せてくれます。※当電子版は、単行本版に新潮文庫版の「補遺」を追加したもので、収録範囲は新潮文庫版と同様です。固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要