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ラオスにいったい何があるというんですか? (文春文庫)

ラオスにいったい何があるというんですか? (文春文庫)

村上 春樹

累計読者数12
平均ハイライト数 12.8件/人
推定読了時間 約5時間2分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%

この本について

最近、景色を見ているつもりなのに頭の中はいつもの延長で、心がどこか置き去りになっている感じがありませんか。忙しさに流されて「ちゃんと見る」という行為そのものを忘れがちで、気づけばどこに向かっているのかも曖昧になる。自分でもそういう瞬間が増えていて、ふと立ち止まりたくなったときに手に取ったのが、この『ラオスにいったい何があるというんですか?』でした。 この本の効き方は派手ではないけれど、じわっと視点が変わります。たとえば、住んでいた場所を年月を経て訪れる描写。過ぎた時間が「切り取られて保存されている」と語られるところに、自分の人生にも同じような層が重なっていることを思い出させられます。そして、メコン川の色の変化や仏像の表情をひとつずつ眺めるくだりは、普段の生活で雑に扱ってしまっている「見る」という行為を、静かに取り戻させてくれる。結局のところ役に立つかはわからない、でもそれでいいんだという感覚にも少し救われます。 旅の話ではあるけれど、遠くへ行くための本ではなく、自分の目のピントをゆっくり合わせ直すための本です。日常に疲れて、景色の奥行きを思い出したい人には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『ノルウェイの森』を書いたギリシャの島再訪、フィンランド、トスカナ、熊本など...。旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない。
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