
大河の一滴
五木寛之
講談社 / 202203
累計読者数27
平均ハイライト数 24.3件/人
推定読了時間 約2時間37分
star総合評価 72/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、自分の中のきれいな部分と情けない部分が日によって入れ替わるような感覚、ありませんか。善意で動いたつもりが裏目に出たり、逆に濁った気分のまま一日を過ごしてしまったり。清くありたい気持ちと、どうしようもない弱さのあいだで揺れる自分を前に、ため息ばかり出るときがあります。 『大河の一滴』は、その揺れ幅を否定しない本です。人は澄む日もあれば濁る日もある、と淡々と言い切ってくれる。濁った水しかない日でも、その水で足くらいは洗える、という視点がふっと入ってくる。背中を押すというより、「そのままで歩ける道もあるよ」と隣でつぶやいてくれる感じです。極端なプラス思考に頼らず、さびしさや弱さを抱えたままでも生きていける、という現実的な温度がずっと続いています。 とくに、自分のなかの救いがたい部分に落ち込んでしまう人や、励ましの言葉がどうしても響かない時期にいる人にはしっくりくると思います。強い言葉で変わろうとするより、まずは「いまの自分で生き延びる方法」を探したい人に向いている本です。
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出版社による紹介
どんなに前向きに生きようとも、誰しもふとした折に、心が萎えることがある。だが本来、人間の一生とは、苦しみと絶望の連続である。そう“覚悟”するところからすべては開けるのだ――。究極のマイナス思考から出発したブッダや親鸞の教え、平壌で敗戦を迎えた自身の経験からたどりついた究極の人生論。〈心の内戦〉に疲れたすべての現代人へ贈る、強く生き抜くためのメッセージ。
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