
野性の経営 極限のリーダーシップが未来を変える
野中 郁次郎, 川田 英樹, and 川田 弓子
KADOKAWA / 2022-04-01
この本について
仕事でもプロジェクトでも、人が絡むと一気に難しくなるな…と最近よく思います。手順は合っているはずなのに動かない。議論すると気まずくなるのが怖くて、一歩踏み込めない。オンラインで何でも完結する時代になって、なおさら「人と向き合うこと」の感覚が鈍っている気がします。 『野性の経営』は、そのあたりのもやっとした違和感を、現場での具体的なエピソードを通して言語化してくれる本でした。たとえば、仲良しクラブをやめて、軋轢や摩擦をむしろ創造性の源として扱う姿勢。あるいは、計画や手順よりも「いま・ここ」で起きている現実に全身で向き合う姿勢。どれも当たり前に見えて、実際にはほとんどできていないことばかりです。ナデラのオープンな協業への転換や、クンチャイが村人と本気で共通の主観をつくっていった話も、組織で動くときに足りなくなりがちな“熱量の源”を思い出させてくれます。 この本が刺さるのは、正解探しにはもう限界があると感じている人だと思います。リーダーシップといっても、誰かが上から引っ張る話ではなく、一人ひとりが自律的に動くことで生まれる「全員経営」の感覚が、具体的な場面とともに描かれています。人の眼を見て、混沌に踏み込み、そこで意味を見いだす。そんな原点を取り戻したいときに、静かに効いてくる一冊でした。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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