
女神的リーダーシップ ~世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である
ジョン ガーズマ, マイケル ダントニオ, ヤマザキ マリ, and 有賀 裕子
この本について
仕事でチームを動かすとき、正しさよりも「どうやって人と関わるか」でつまずくことが増えてきました。意見を戦わせるだけでは前に進まないし、かといって全員の顔色を見ればいいわけでもない。そんな宙ぶらりんな感覚のまま日々を回していると、ふと「自分のやり方って、時代に合ってるんだろうか」と不安になることがあります。 この本が教えてくれたのは、突破口が“もっと強くなること”ではなく、むしろ“関係の結び方を変えること”にあるという視点でした。協力したり、周囲の意見を聞いたり、エゴを前に出さずに橋渡し役に回ったりといった資質は、抽象的な理想論ではなく、複雑な環境で成果を出している人たちが実際に頼っている手法として描かれていきます。たとえば、震災直後に学生が立ち上げたルームドナーの話や、コミュニティを軸に事業を育てる起業家たちの姿は、「つながり方を工夫するだけで動く範囲が広がるんだ」と素直に感じられるものでした。 特に刺さったのは、リーダーシップを“強い個”ではなく“関わりの質”としてとらえる見方です。誠実さや共感、忍耐、柔軟さといった一つひとつの態度が、誰かと協働するときの実用的な土台になっていく。その積み重ねが、結果として組織や社会に変化を起こしていくんだろうなと、肩の力が抜けました。 自分ひとりで背負い込むより、関わり方を少しずつ変えていきたい人に届く本です。
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