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東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)

東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)

大西康之

講談社 / 2017-05-17

累計読者数10
平均ハイライト数 9.9件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 54/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 36%

この本について

仕事でも自分のキャリアでも、「気づいたら大きな流れに取り残されていた」という感覚ってありますよね。自分の判断が本当に合っているのか、そもそも何を見て決めればいいのか分からなくなる時があります。僕自身、目の前の業務に追われて視野が狭くなりがちで、そのたびに立ち止まるきっかけとして読んだのが『東芝解体』でした。 この本が効くのは、単に「日本企業が苦境に陥った理由」を並べているからではなく、意思決定がどうズレていくのかを、具体的な場面の積み重ねで見せてくれるところです。国内で大艦巨砲主義のような投資競争を続けていた現場の空気、会議のための会議に偏っていく組織、どこかで「このままではまずい」と分かっていながら方向転換できない空気。こういう描写を追っていると、他人事ではなく、自分の働き方の癖まで見えてきます。 同時に、企業がなぜ変われなかったのかを構造で捉え直してくれるのも大きかったです。電力・通信という巨大な「上部構造」に支えられた産業だからこその甘え、絶対に負けられない本業が不明確なまま多角化していく危うさ、そして決定的なタイミングで“偏執狂的”な集中力を持てなかった理由。目の前の判断の迷いが、実はこうした構造とつながっているんだと腑に落ちました。 仕事の方向性にモヤモヤしている人、組織の中で意思決定がどう歪むのか知りたい人には、静かに刺さる本だと思います。僕にとっても、自分が何に目をつぶりがちなのかを振り返る材料になりました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

巨大な負債を抱え、会社解体の危機に喘ぐ東芝――いや、東芝だけではない。かつて日本企業を代表する存在だった総合電機が軒並み苦境に陥っている。東芝・ソニー・日立ほか大手8社の歴史や経営を詳細に分析することで日本の総合電機がはまった巨大な陥穽を描く。名著『失敗の本質』総合電機版とも言える1冊。
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