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トヨトミの野望 (小学館文庫)

トヨトミの野望 (小学館文庫)

梶山三郎

講談社 / 2016-10-18

累計読者数31
平均ハイライト数 9.7件/人
推定読了時間 約5時間48分
star総合評価 53/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 25%

この本について

仕事で大きな判断を迫られたとき、自分の選んだ道が正しかったのか、ふと夜景を見ながら不安になることがあります。積み上げてきたものが急に揺らぐ瞬間ってありますよね。正解のない世界で働いていると、力量より「運」や「組織の都合」で動かされることも多く、どう折り合いをつければいいのか迷うばかりです。 『トヨトミの野望』は、その迷いに直接答えをくれる本ではありません。でも、企業という巨大な生き物の中で、個人がどう踏ん張り、どう折れ、どうしぶとく続けてきたのかがものすごく具体的に描かれています。たとえば、部品一つの0.5ミリまで執念深く詰める現場の人間や、板挟みにされながら血を吐きつつ組織を支えた御子柴の姿。あるいは、左遷同然で飛ばされた地で「なるようにしかならん」と腹を括り、そこから人脈をつくり直す武田の開き直りにも似た強さ。どれもきれいごとではなく、現実の仕事の“重さ”とその中での選び方が立ち上がってきます。 読んでいると、自分の判断が揺らいだときに「それでも続けてきたもの」を静かに思い返す余白が生まれる感じがあります。努力の仕方も、逃げ方も、一つじゃなくていいんだなと少しだけ肩の力が抜ける。組織の論理に飲まれそうな人ほど、妙に救われるはずです。 特に「自分の小さな決断が、大きな流れの中でどう扱われているのか知りたい人」に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

創業家VS.左遷サラリーマン!日本の救世主は、ハズレ社員だった。気鋭の経済記者が覆面作家となって挑む日本最大のタブー「27兆円企業」に迫る!「失われた20年を、高度成長期並みに駆け、世界一となったあのトヨトミ自動車が潰れるときは、日本が終わるとき。日本経済最後の砦・巨大自動車企業の真実を伝えたいから、私は、ノンフィクションではなく、小説を書きました」(梶山三郎)
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