
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸潤
講談社
累計読者数7
平均ハイライト数 7.4件/人
推定読了時間 約10時間22分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 22%
この本について
仕事の判断を迫られたとき、会社の論理と自分の感覚のあいだで揺れることってありますよね。正しいと思うほうを選びたいのに、社内の空気や力関係が絡んで、一歩踏み出すだけで妙に疲れる。抜粋を読んでいても「内向きな議論に巻き込まれる息苦しさ」や「不正を見つけても言い出しにくいあの感じ」に反応している人が多い印象でした。 『空飛ぶタイヤ』は企業小説ですが、単に巨大組織と町工場の対立を描いているだけじゃなくて、自分が現場で迷ったときの“視点の置き方”を静かに揺さぶってきます。例えば、物事の本質を見抜こうとする人ほど孤立しやすいことや、会社の常識が世間の非常識になる瞬間の空気感が丁寧に描かれていて、読んでいると他人事ではいられません。さらに、社長が不安をひとりで堰き止めようとする描写は、立場が上がるほど判断の孤独が増すという現実をそのまま突きつけてきます。 派手な逆転劇があるわけではないけれど、歯を食いしばってやれることをやるしかない局面で、何を優先すると後悔が減るのか。それを登場人物の迷いを通して、自分ごととして考えさせてくれる一冊です。組織の“内向きの力学”に日々疲れている人には特に刺さると思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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出版社による紹介
走行中の大型トレーラーが脱輪し、はずれたタイヤが歩道を歩く若い母親と子を直撃した。トレーラーの製造元ホープ自動車は、トレーラーを所有する赤松運送の整備不良が原因と主張するが、社長の赤松は到底納得できない。独自に真相に迫ろうとする赤松を阻む、大企業の論理に。会社の経営は混迷を極め、家族からも孤立し、絶望のどん底に堕ちた赤松に、週刊誌記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。
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