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半沢直樹 アルルカンと道化師

半沢直樹 アルルカンと道化師

池井戸潤

講談社 / 2020-09-17

累計読者数15
平均ハイライト数 1.5件/人
推定読了時間 約4時間36分
star総合評価 54/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 80%

この本について

仕事を続けていると、「努力しても越えられない壁ってあるんじゃないか」とか、「上の指示がどうにも腑に落ちないけど、従うしかないのかな」といったモヤモヤにぶつかることがあります。自分の理想を語るのは青臭い気がするし、かといって割り切るほど器用でもない。その狭間で足が止まること、僕もよくあります。 『半沢直樹 アルルカンと道化師』は、そんな行き場のない感覚に、少しだけ呼吸のしやすい視点をくれました。たとえば「才能には越えられない川がある」という冷徹な現実と、「理想のない仕事に、ろくな現実はない」という言葉が同じ物語の中に共存しているところ。どちらかに振り切るのではなく、現実と理想を同時に抱えて働く人間の揺らぎが、そのまま描かれています。だからこそ、自分の弱さや迷いが否定されず、そのうえで一歩前に進む感覚が持てるんです。 さらに、表と裏のどちらも見ないと真実に辿り着けないというテーマも、職場の理不尽や不可解な判断に対して、落ち着いて距離を置くきっかけになります。人の行動や会社の決断には、外から見えない事情が必ずある。その前提を持てるだけで、目の前の対立や感情に巻き込まれにくくなると思います。そして「自分のためではなく、誰かのために動くときに感じる幸福」は、仕事の意味を思い出させてくれます。見返りではなく、人との関係に寄りかかる形でエネルギーを取り戻せる感覚に近いです。 現実を見ないわけにも、理想を捨てるわけにもいかない。その間で揺れている人に、静かに効いてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

★★★「半沢直樹」シリーズ6年ぶりとなる待望の最新作!★★★ *** 東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。 *** 探偵半沢が絵画に込められた謎を解く、江戸川乱歩賞出身の池井戸潤、真骨頂ミステリー! 『半沢直樹1 オレたちバブル入行組』の前日譚となるシリーズ原点にして、「やられたら、倍返し!」 あの突き上げる爽快感とともに、明かされる真実に胸が熱くなる、 7月19日放送開始ドラマ「半沢直樹」シリーズ待望の最新原作小説が、ついに登場。
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