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自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——: (上)現状変革の哲学原理 (iCardbook)

自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——: (上)現状変革の哲学原理 (iCardbook)

苫野 一徳

累計読者数5
平均ハイライト数 4件/人
star総合評価 42/100
boltライト読書型
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この本について

「どう生きても自由ですよ」と言われるほど、足が止まることってあります。やりたい放題を思い浮かべても現実には他者がいて、仕事もあって、結局どこまでが自分の選択で、どこからが社会の要請なのか分からなくなる。自由を手に入れたはずなのに、むしろ不自由さだけが残るあの感じ、僕自身よくハマります。 この本が面白いのは、「自由」をきれいなスローガンとして扱わないところです。自由競争の中で感じるみじめさや、自由ゆえの迷いがなぜ生まれるのかを、逃げずに丁寧に言語化してくれます。やりたい放題こそ自由、という思い込みを一度脇に置いて、他者や社会との関係の中で“どうすれば確かに自由だと感じられるか”を考えさせられます。自由が平等を壊してしまう、という痛い現実も、この本ではちゃんと扱われています。 読みながら、自分の中の「自由って実はこういう条件が必要なのかも」という感覚が少しずつ形になるんですよね。誰かの価値観に従属したくなる瞬間の正体や、自由の重さから逃げたくなる気持ちも、単なる弱さとして切り捨てないで見つめさせてくれます。 今の働き方や生き方にぼんやり違和感があって、「自由って結局何なんだろう」と思ったことのある人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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