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空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

池井戸潤

講談社

累計読者数5
平均ハイライト数 1.8件/人
推定読了時間 約10時間22分
star総合評価 38/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事で理不尽に巻き込まれたとき、「結局、声の大きい人だけが勝つのか」とか、「自分だけ空回りしている気がする」とか、そんなモヤモヤが積み重なることってありますよね。怒るほどでもないけれど、飲み込んでばかりいると、どこかで自分の軸がぐらついてくるような感覚が出てきます。 『空飛ぶタイヤ(下)』を読んで印象的なのは、読者が保存しているのが、派手な名言でもなく、どちらかといえば“日常の一瞬”の揺れを切り取った言葉だということです。「気楽で何が悪い」と肩の力を抜く視点もあれば、誰かのひと言に反応してガタッと感情が動く場面もある。正義とか責任とか、大きなテーマが語られる一方で、人の弱さや迷いがそのまま描かれているんですよね。そこが、この物語がただの企業小説で終わらない理由だと思います。 読んでいると、正しさを貫くことよりも、「自分が何に揺さぶられ、どこで踏ん張るのか」を見直すきっかけが自然と生まれます。強くあろうと張り詰めるのではなく、葛藤を抱えたままでも前に進める形があるんだと、少し落ち着いて呼吸できるような感覚です。理屈で励ます本ではないのに、気づけば働くときの視点が変わっている。そんな力があります。 組織の中で“正気を保つのにちょっと疲れている人”には、かなり沁みる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

走行中の大型トレーラーが脱輪し、はずれたタイヤが歩道を歩く若い母親と子を直撃した。トレーラーの製造元ホープ自動車は、トレーラーを所有する赤松運送の整備不良が原因と主張するが、社長の赤松は到底納得できない。独自に真相に迫ろうとする赤松を阻む、大企業の論理に。会社の経営は混迷を極め、家族からも孤立し、絶望のどん底に堕ちた赤松に、週刊誌記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。
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