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シャイロックの子供たち

シャイロックの子供たち

池井戸 潤

文藝春秋 / 2023-02-09

累計読者数17
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約4時間31分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 61%

この本について

仕事を続けていると、成果ばかり意識してしまって、なんのために働いているのかよくわからなくなるときがあります。誰かの機嫌や評価に振り回されて、言いたいことを飲み込み、胸の奥にモヤモヤだけ残る感じ。読者の抜粋を見ていると、まさにその「やりきれなさ」に共鳴して、この本を手に取ったのかなと思いました。 『シャイロックの子供たち』は銀行を舞台にしていながら、出世や数字だけでは測れない人間の温度を丁寧に描いています。出世と無縁の人ほど魅力的に映る、という一節がありましたが、実際、現場で黙々と働く人のほうがよっぽど信頼できたりしますよね。また、評価を先に考えず、すべきことを淡々とやり通す人の姿勢が、読む側の肩の力を少し抜いてくれる。さらに、家庭の微妙な空気や、職場で声をつぶされる瞬間など、「ああ、こういうことあるよな」と思い当たる場面が多く、職場の理不尽をただ切り捨てるのではなく、そこで生きる人たちの感情ごと描いてくれるのが救いになります。 ドラマティックな成功とは無縁でも、自分の仕事に誠実でいたい人に刺さる物語です。自分の働き方に小さな違和感を抱えているとき、この本は「どう踏ん張るか」よりも「何を大事にするか」をそっと思い出させてくれます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

映画2023年2月17日公開。池井戸潤による原点にして最高峰とも言えるベストセラーミステリー小説、コミカライズ。 「現金が足りないんです」。銀行の支店で起こった現金紛失事件。捜索の結果、当日の日付の入った札束の帯封が女子行員のバッグの中から発見され、疑いがかかる。女子行員は盗ったことを否定し、ミスを隠したい銀行は支店長らが金を出し合って補填をすることに。そのうち、別の男性行員が失踪――。東京第一銀行長原支店――中小企業や町工場がひしめき合う場所に立地し、それらの顧客を主な取引先とする銀行を舞台に、“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上がらない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤を描く。 銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作ミステリー。
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