
ドラマ「半沢直樹」原作 ロスジェネの逆襲: 2020年7月スタートドラマ「半沢直樹」原作
池井戸 潤
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この本について
仕事をしていると、理不尽に飲み込まれそうになる瞬間ってありますよね。努力しても評価されないとか、会社の都合で振り回されるとか。「正しいことを正しいと言う」だけなのに、そんな単純じゃないのも分かる。でも、それでも心のどこかで折れたくない自分がいる。今回の抜粋を読んで、たぶん多くの人が刺さったのはその踏ん張りどころなんじゃないかと思いました。 『ロスジェネの逆襲』は、単に熱いサラリーマンものではなくて、自分が何に怒っていて、何を大事にしたいのかを静かに照らしてくれる小説です。世代論も出てくるけれど、誰かを悪者にするんじゃなくて、「じゃあ自分はどう仕事する?」という現実的な視点へ引き戻してくれる。正しいことを言う勇気、顧客を見る姿勢、自分の働き方に責任を持つこと。そんな当たり前だけど忘れがちな原点を、キャラクターたちのやりとりを通して思い出させてくれるんですよね。 特に、森山が「看板じゃなく中身を追求する」と気づく場面は、自分のキャリアをどう考えるかにそのままつながると思います。環境や時代を嘆くのも分かる。でも、そこで終わらずにどう動くか。半沢の言葉は、押しつけじゃなくて「一緒に考えよう」くらいの温度で届くのがちょうどいい。 いまの働き方に少しでもモヤっとしている人、自分の軸を見失いかけている人に、静かに染みる一冊です。
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