
〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略
ジョアン・マグレッタ, 櫻井祐子, and 櫻井 祐子
株式会社朝日新聞出版 / 2011-06-07
この本について
仕事の場で「どうやって勝てばいいのか」がだんだん分からなくなる時があります。競合ばかり見て視野がせまくなったり、トレンドを追い続けて疲れたり、結局どこに軸を置けばいいのか迷う。僕自身もずっとその感じが抜けなかったのですが、この本を読むと、そもそも“勝ち方の前提”を間違えていたかもしれないと思わされます。 一番効いたのは、競争とはライバルを倒すゲームではなく、価値をつくって利益を残すための視点だと整理してくれるところです。代替品や買い手・サプライヤーの力をどう受けるかという「業界そのものの構造」を踏まえて考えると、焦りで動いていた判断が落ち着きます。また、何をやるかより「何をやらないか」を選ぶというポーターの考え方は、日々の実務にすぐ効きます。全部を取りにいくのではなく、価値提案とバリューチェーンのつながりで選択していく感じが、自分の仕事の棚卸しにも使えるなと思いました。 特に、独自性をつくる競争とは一位を目指すレースとはまったく別物だという指摘は、肩の力が抜けます。市場全体の一〇%で十分という話も、現実的でありがたい。流行を丸呑みせず、自社の戦略に合わせて仕立て直すという姿勢も、実務の判断にそのまま持ち込めます。 競合やトレンドに振り回されがちな人、そして「自分たちはどこで戦うべきなのか」を丁寧に考えたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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