
哲学の謎 (講談社現代新書)
野矢茂樹
講談社 / 1996-01-20
累計読者数15
平均ハイライト数 3.4件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%
この本について
最近、ふと「自分が死んだあとも世界は続くって、なぜ言い切れるんだろう」とか、「時間って本当に流れているのか」といった、言葉にしづらいモヤモヤに立ち止まることがあります。仕事が忙しいときほど、こういう問いは雑に扱ってしまうのですが、放っておくとずっと頭の奥でざわざわし続けるんですよね。 『哲学の謎』は、この“ざわつき”を無理やり解決しようとはしません。むしろ、見て見ぬふりをしてきた前提を一度机に並べ直してくれます。例えば、「世界は実在するのか」という極端に思える問いも、著者はちゃんと“どこが謎なのか”を見える形にしてくれるし、「色は対象そのものではなく、見る側との合作」という話も、日常の感覚がひっくり返るようでおもしろい。さらに「過去は記憶と証拠から構成される」という視点は、思い出に対する距離の取り方を少し変えてくれます。 読んでみると、答えを探すというより、ものの見え方そのものが少しずつズレていく感じがあります。自分の意識の中だけで成立していると思っていた世界が、じつはこんなふうに成り立っているのかもしれない、と静かに思える。その“ズレ”が、日常のしんどさを別の角度から眺める余白にもなるんですよね。 「なんとなく世界の前提が気になってしまう人」には、かなり刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
私が死んでも世界は続くだろうか。理由は? 「時が流れる」のは本当か。他人に意識があるとなぜわかる? 実在、知覚行為、自由など哲学の根本問題を専門用語ではなく日常生活レベルで考察する画期的対話篇。(講談社現代新書)
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