
愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める (早川書房)
エヤル ヴィンター、青木 創
累計読者数8
平均ハイライト数 12.3件/人
推定読了時間 約6時間8分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
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この本について
人と関わるとき、頭ではわかっているのに感情が乱れて判断がぶれる瞬間ってありますよね。恋愛でも職場でも、「なんでこんなふるまいをしてしまうんだろう」と自分にツッコミたくなる場面は尽きません。感情は邪魔者なのか、うまく扱える日は来るのか…そんなモヤモヤに少し光を当ててくれるのが、この本でした。 読んでいて面白かったのは、感情が「非合理」に見えて、じつは状況に応じてかなり戦略的に働いている場面が多いということです。怒りが相手にコミットメントの本気度を伝えて協力を生むこともあれば、逆に恐怖や依存が権威者への肯定的な感情を強めてしまうこともある。どちらもきれいごとでは説明できないリアルで、読者が選んだ箇所が妙に刺さるのは、この“感情の扱い損ねやすさ”に心当たりがあるからだと思います。 さらに、愛情や信頼といったポジティブな感情でさえ、状況によっては人の意思決定をねじ曲げる可能性があるという話は、身近な関係をどう維持するか考えるきっかけになりました。本物の感情だと相手が信じてくれるかどうかが行動に影響する、という指摘はシンプルだけど痛いほど現実的です。 人間関係で「なんで自分はこう反応したんだろう」と振り返ることが多い人に刺さる本だと思います。感情を否定するでも美化するでもなく、ただ少し距離を置いて眺めるための土台をくれる一冊でした。
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出版社による紹介
行動経済学は行動主体たる人間の感情の役割をクローズアップしたがために注目を浴びた。しかし本書の著者はこう言う―行動経済学のこれまでの成果は往々にして、愛や怒り、妬みといった感情をもっぱら合理的な意思決定から人を遠ざけるものとばかり位置づけてきたが、それは悲観的に過ぎるというものだ。感情は合理的な側面もそなえていて、われわれにさまざまな利益をもたらしてくれるのだ。ゲーム理論と進化論とに注目し、「意外と賢い感情」の実例を多様な実験と、自らのコミュニティーでの出来事とを照らし合わせることにより、ビビッドに説き明かす。ケネス・アロー、ロバート・ルーカス、アルヴィン・ロスら歴代ノーベル経済学賞受賞者が絶賛する、行動経済学の新たな収穫。
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