ヨムナビ
世界はなぜ「ある」のか?

世界はなぜ「ある」のか?

ジム・ホルト and 寺町 朋子

早川書房 / 2013-10-25

累計読者数78
平均ハイライト数 248.4件/人
推定読了時間 約8時間54分
star総合評価 81/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 49%

この本について

ときどき、自分という存在がどこまで本物なのか分からなくなる瞬間があります。仕事の選択も、人間関係での迷いも、突き詰めると「そもそも世界って何なんだろう」というところに行き着いてしまう。考えても仕方ないと思って蓋をしてきたけど、心の奥ではずっと気になっている。そんなモヤモヤにこの本はじわっと効きます。 刺さった抜粋を見ていると、「私と世界の境界はどこにあるのか」「善悪や美しさって本当に客観的なのか」「物理法則ってそもそも実在なのか」という、ふだん言語化しづらい問いに手を伸ばしている人が多い気がします。この本は、それを“答えを示す”というより、“どう考えられてきたかの地図”として示してくれるところが助かるんですよね。ウィトゲンシュタインやラッセルの迷いに触れると、自分だけが堂々巡りしているわけじゃないと分かるし、ファインマンの「真実は思ったより単純」という感覚に触れると、世界への距離の取り方が少しだけ軽くなります。 何よりよかったのは、「私」という感覚すら揺らぐ場面を通して、日常の些細な悩みが別の角度から見え始めることです。原因を突き止めようと焦るより、“いま見えている世界の前提を一度外してみる”だけで、行動の選択肢が静かに増える。その感覚を味わいたい人に向いている本です。 世界の存在理由に答えを求めてしまうタイプの人ほど、肩の力を抜いて読める一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なぜ「何もない」のではなく、「何かがある」のか?この「存在の謎」は、人間が生まれて以降に投げかけられた最も深遠な問いだ。善のイデアから神、数学、情報、量子ゆらぎまでの、何が事物をあらしめるのか。「まったくの無」というものはあるのか、あるいはありえないのかを、著者は広大な知的世界を探偵のように尋ね歩き、有望な答えを持っていそうな著名な哲学者/物理学者/神学者/文学者との対話を重ね、謎の核心に迫っていく。先端科学の成果が加味されはじめていま最も刺激的な科学哲学上のテーマを、ジャーナリスティックで明快な文章にのせて綴る。ニューヨークタイムズ・ベストセラーともなった、考えることの楽しみを存分に味わわせる1冊。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要