ヨムナビ
爆弾【電子限定特典付き】 (講談社文庫)

爆弾【電子限定特典付き】 (講談社文庫)

呉勝浩

講談社 / 2024-07-12

累計読者数33
平均ハイライト数 25.9件/人
推定読了時間 約6時間55分
star総合評価 72/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 42%

この本について

最近、正しいと思って動いたのに結果がついてこないとか、判断がどんどん鈍っていくような感覚ってありませんか。自分では普通に働いて、普通に人としてまともにやっているつもりなのに、気づけば「これ以上どう伸ばせばいいのか」が見えなくなる。あの行き詰まりに似た空気を、この『爆弾』にはかなり濃く感じました。 登場人物が抱えているのは、派手な葛藤よりも、むしろ「自分は普通の人間だと思っていたのに、いつの間にかどこにも戻れなくなっていた」という静かな重さです。与えられた手続きをこなし、力を抜いて日々をやり過ごす感覚や、過去の失敗が染みついて次の判断を狂わせていく描写は、フィクションなのに身に覚えがあるようで、読んでいて妙に刺さります。事件そのものの緊張感もありますが、人物がふと見せる卑小さや後悔、意地の張り方のほうが、むしろ物語を引っ張っていきます。 この本の効き目は、派手に鼓舞してくれる類のものではなくて、「人間ってやっぱりこういう弱さを抱えたまま進むしかないよな」と、視点を少しだけフラットに戻してくれるところにあります。自分の中の陰りや停滞を、物語の人物越しに安全な距離で眺められるのがありがたい一冊です。 仕事でも生活でも、うまくいかない理由を外にも内にも置ききれずに宙ぶらりんになっている人には特に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

呉勝浩の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

★★★祝・W1位!!★★★ 日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!! これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない! ◎第167回直木賞候補作◎ ◎各書評で大絶賛!!◎ ☆☆☆ 東京中に爆弾。怪物級ミステリ-! 自称・スズキタゴサク。 取調室に捕らわれた冴えない男が、 突如「十時に爆発があります」と予言した。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。 爆破は三度、続くと言う。 ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、 警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。 炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。 【業界、震撼!】 著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。 ーー大森望(書評家) この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。 ーー千街晶之(書評家) 登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。 ーー瀧井朝世(ライター) この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。 ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店) 爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。 ーー本間悠(うなぎBOOKS) 自分はどちらの「誰か」になるのだろう。 ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー) ※電子版には特典として、『法廷占拠 爆弾2』の「試し読み増量版」を収録しています。 <映画化記念! 期間限定スペシャル表紙> 2026年1月末日まで、映画化記念の期間限定特別表紙です。 2026年2月1日以降は、順次元の表紙に差し替えられます。 ■映画『爆弾』 2025 年10 月31 日公開 出演:山田裕貴 佐藤二朗/他
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要