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成瀬は都を駆け抜ける (「成瀬」シリーズ)

成瀬は都を駆け抜ける (「成瀬」シリーズ)

宮島未奈

累計読者数35
平均ハイライト数 11.5件/人
star総合評価 62/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 47%

この本について

最近、自分の歩いてきた道に確信が持てなくなることがあります。努力しても報われている感じがしなかったり、隣の誰かは最初から全部うまくいっているように見えたり。そういうときほど、「自分の物語ってなんなんだろう」と立ち止まってしまうんですよね。 『成瀬は都を駆け抜ける』を読んでいて感じたのは、そういうモヤモヤを無理に解決しようとせず、まずは自分の感情の輪郭をそっと照らしてくれる本だということです。たとえば「極める」という結果より「そこに至る道」を大事にする成瀬の姿勢は、何かをやり切れなかった自分の過去を少しだけ許せる視点をくれますし、鳩居堂で便せんを選ぶ場面や、ひんやりしたハムエッグをあつあつご飯が抱き締める描写のような、ささやかな行動に救われていく人たちの姿が、日常を丁寧に扱うことの意味を思い出させてくれます。誰かとの距離が変わっていく寂しさや、名前を呼ばれる一瞬の温度みたいなものが、淡くて痛くて、それでも前に進む力になる感じがしました。 強がらなくても、ちゃんと迷ったままで読める小説です。誰かの太陽にはなれないと感じている人、あるいは自分の小さな一歩をもう少し信じたい人に、特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

晴れて京大生となり、新たな仲間たちと出会った成瀬。その次なる目標は、〝京都を極める〟......!? 本屋大賞受賞シリーズ、堂々完結!
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