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Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章 (文春e-book)

Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章 (文春e-book)

ルトガー・ブレグマン and 野中 香方子

文藝春秋 / 2021-07-27

累計読者数82
平均ハイライト数 57.5件/人
推定読了時間 約4時間6分
star総合評価 74/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%

この本について

最近、人のニュースや誰かの失敗談を見ただけで気持ちがざわつくことが増えました。自分も他人も結局は利己的なんじゃないか、とか、社会ってこんなに脆いんだろうか、とか。頭では分かっているつもりでも、悪い情報の方が強く残るせいで、気づくと「人間不信寄りの前提」で物事を見てしまうんですよね。 『Humankind』は、その前提をゆっくり裏返してくれる本でした。たとえば「人は危機でパニックになる」という思い込みが、実際の大災害の記録とはズレていること。むしろ助け合いの方が当たり前に起きていて、エリート層だけが人間不信に陥る、という逆転した構造が示されます。また、スタンフォード監獄実験を含む“人間は残酷になりがち”系の有名研究の多くが、捏造や誇張を含んでいた可能性まで淡々と示される。自分が無意識に信じていた「人間観の土台」が、思っていたよりずっと偏っていたんだと気づかされます。 読みながら感じたのは、人間を“善い方向に捉えていい根拠”が、きちんと歴史とデータに積み上がっている安心感でした。もちろんバラ色の話ではなく、文明が生んだ格差や暴力にも触れます。それでも、人は本来つながりに向かう存在で、学ぶことや協調が進化の力だったという視点に立ち直るだけで、日常の人間関係の捉え方が少し柔らかくなる気がします。 「人間って本当はどうなんだろう」と一度立ち止まりたい人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「人間への見方が新しく変わる」――ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』著者)推薦! 「希望に満ちた性善説の決定版!」――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』著者)推薦! 「邦訳が待ちきれない!2020年ベスト10洋書」WIRED日本版選出 本国オランダでは発売忽ち25万部突破ベストセラーに。世界46カ国での翻訳が決定。 近現代の社会思想は、”性悪説”で動いてきた。だが、これらは本当か。 ・ホッブズいわく「万人の万人に対する闘争」 ・アダム・スミスによると、人は損得勘定で動くホモエコノミクス ・ダーウィンが唱えた、自然淘汰説 ・ドーキンスは『利己的な遺伝子』を執筆 ・少年たちのいじめ本性を描いた『蠅の王』がノーベル文学賞 著者は、この暗い人間観を裏付ける心理学や人類学の定説の真偽を確かめるべく 世界中を飛び回り、関係者に話を聞き、エビデンスを集めたところ意外な結果に。 ・スタンフォード大の囚人実験(普通の人間は邪悪になれる) ・ミルグラムの電気ショック実験(アイヒマン実験は) ・イースター島絶滅は人間のエゴ説(ジャレド・ダイアモンド) 善人が悪人になってしまう理由とは。なぜ人類は生き残れたのか。 これから生き延びるためにどうすればよいかが書かれた「希望の書」。
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