
ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(上) (NewsPicksパブリッシング)
ニコラス・クリスタキス
ニューズピックス / 2020-09-15
この本について
最近、人と関わる場面で「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、集団になると妙に空気が荒れたりして、個人ではそんな人じゃないのにな…と感じることが増えてきました。自分もその渦中にいる側なので、距離の取り方に迷うことが多いです。 この本を読んで腑に落ちたのは、そうした現象が“たまたまのバグ”ではなく、人間が進化の過程で身につけてきた性質と深く関係しているという視点でした。たとえば、集団に強く同調すると自分でも驚くような行動に流されてしまうこと。逆に、遊びや共同作業のような素朴な営みが、コミュニティの結束をゆっくり回復させる働きを持っていること。どれも自分の身の回りで見てきた場面に照らすと、妙にしっくりきます。 もう一つ大きかったのは、文化や背景が違っても、人が「善い社会」をつくろうとする方向性は意外なほど共通しているという指摘です。社会がギスギスして見えるときほど、どうしても差分ばかりに目が向きますが、実は共有している土台の方が大きいという視点は、行き場のなかったモヤモヤを少し落ち着かせてくれました。 職場やコミュニティでの人間関係に疲れつつも、「もう少しうまく関われる理由がどこかにあるはず」と感じている人には静かに刺さると思います。人間の弱さと強さのどちらも、少し等身大で見られるようになる一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの58%が集中しています。
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