ヨムナビ
人はなぜ憎しみあうのか  「群れ」の生物学 上

人はなぜ憎しみあうのか  「群れ」の生物学 上

マーク W モフェット、小野木 明恵

早川書房 / 2020-09-03

累計読者数3
平均ハイライト数 7.3件/人
推定読了時間 約5時間18分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

人間関係で距離感がつかめなかったり、コミュニティに属しているはずなのに妙に孤立している気がしたり。自分だけ温度が合っていないような場面って、意外と多いと思います。僕自身、職場やオンラインの集まりで「結局、人って何をもって“仲間”と感じるんだろう」とよく迷っていました。 この本の面白いところは、そのモヤモヤを「人間だけの特別な悩み」とせず、アリやチンパンジーの社会と並べて見せてくれるところです。人は誰も知らなくても同じ社会に属せるし、物理的に近くにいなくても「互いの存在を知っていること」でつながりが成立する。こういう視点に触れると、コミュニティでの居心地の悪さが、個人の性格の問題だけではなく、もっと大きな構造の中で起きていることなんだと腑に落ちます。また、社会とは“協力する人の集まり”ではなく、“同じアイデンティティを共有している集団”ととらえたほうがしっくりくる、という指摘も日常にじわっと効いてきます。 ここまで読むと、争いや対立をすべて説明してくれる万能の本に思えるかもしれません。でも実際はもっと地に足がついていて、人の集団がどんな仕組みではね返り合い、くっつき、分裂し、またまとまるのかを淡々と追っていく内容です。そのおかげで、自分がいる集団で起きている小さな摩擦にも、少しだけ距離を置いて向き合えるようになります。 職場や趣味サークル、家族の中で「なぜ自分はあの人と噛み合わないんだろう」と感じやすい人に、とても静かに刺さる本です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人間は社会に属することで一つの集団としての属性を強める一方で、集団外の人を違うものとみなして敵視することがある。他の生物と比較して、なぜ人間は小さな違いにこだわり、仲間と敵を区別するのか。人間社会の成り立ちを生物学的な見地から解き明かす。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要