
科学者たちが語る食欲
デイヴィッド・ローベンハイマー, スティーヴン・J・シンプソン, and 櫻井 祐子
サンマーク出版 / 2021
この本について
食事のことって、知れば知るほど「何を信じればいいんだ…」となりがちですよね。タンパク質を増やせと言われたり、逆に控えろと言われたり。自分の体感ともズレることがあって、結局どう判断すればいいのか迷う人は多いと思います。僕もその一人でした。 この本が面白いのは、「カロリー」ではなく「栄養素ごとの欲求」に軸を置いているところです。動物も人間も、タンパク質・炭水化物・脂肪・塩・カルシウムという5つの欲求で食べ方が決まってしまう。だから、低タンパク質の食品が多い現代では、体が必要量を満たそうとして結果的に食べすぎる。しかも、同じ“太る”でも、炭水化物との組み合わせと脂肪との組み合わせで健康状態がまったく変わる、という実験結果が続々と出てくるあたりが、妙に腑に落ちました。 「長生きしたマウスは太っていた」という事実も、結構ショックでした。痩せている=健康という単純な話ではなく、どんな比率で食べるかが老化そのものに影響する。沖縄の伝統食のように、低タンパク質・高炭水化物のスタイルが人間でも再現されている例があるのも、机上の理論だけじゃない感じがして安心できます。 食べ方を変えたいのに、何を拠りどころにすればいいのか分からない人に刺さる本です。僕自身、「食べすぎは意志の弱さ」じゃなく「タンパク質欲の強さ」なんだと知って、少し肩の力が抜けました。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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