
親不孝介護 距離を取るからうまくいく
山中 浩之 and 川内 潤
日経BP / 2022-10-08
この本について
親の介護が近づくと、「ちゃんとしないといけない」「自分がやらなきゃ」という気持ちが、じわっと重たくのしかかってきますよね。頭では距離を取ったほうがいいと分かっていても、罪悪感や“世間の目”みたいなものが、なかなか手放せない。僕自身も、親の変化を見るたびにイラッとしたり不安になったりして、「これって親の問題なのか、自分の問題なのか」が分からなくなる瞬間がありました。 この本が効くのは、まさにその曖昧なモヤモヤに輪郭を与えてくれるところです。たとえば「近くにいることは親孝行の必要条件じゃない」という視点は、気持ちをかなり軽くしてくれますし、「子どもが説得するより、第三者が入ったほうがうまくいく」という現実的な方法も、背負い込みすぎていた肩を下ろしてくれます。さらに、親の“だらしない”生活に見えるものが、実はその人にとっての最適解かもしれない、という指摘は、自分の価値観で親を無意識に縛っていたことに気づかされました。 個人的には、「親の介護はマネジメントであって、オペレーションではない」という言葉に救われました。できること・できないことを見極めて、外部の力を入れる。その選択が“逃げ”ではなく、双方の生活を守るための判断なんだと自然に理解できるようになります。 「親の変化にイラついてしまう自分に戸惑っている人」には、とくに刺さる一冊だと思います。無理にきれいな“親孝行”の形を目指さなくていい。距離を取るからこそ続けられる関わり方があるんだ、と実感させてくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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