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母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記

母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記

松浦 晋也

日経BP / 2017-08-03

累計読者数5
平均ハイライト数 10.6件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 55/100
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この本について

親の老いが現実味を帯びてくると、「ちゃんと向き合えるだろうか」「自分の生活はどうなるんだろう」と、うっすらした不安だけが先に立つことがあります。いざ本格的な介護が始まってから情報を集めようとしても、心の余裕なんてほとんど残っていない。気持ちとしてはわかっているけれど、備えると言われても何をどうすればいいか分からないまま時間だけが過ぎる…そんなモヤモヤに、僕自身ずっと悩んでいました。 この本が効いたのは、介護を「気合い」ではなく現実の手続き・選択として捉え直せたところです。地域包括支援センターに早めに相談する意味や、特養・グループホーム・デイケアの違いなど、ぼんやりした不安が「具体的にどんな行動を取ればいいのか」に変わっていきます。また、認知症の進行がどれだけ本人の意思では止められないものか、その前提を知ることで、自分の中の怒りや無力感を責めすぎずに済むようになりました。やさしさは精神力ではなく“余裕の量”なんだと気づけたのも大きかったです。 さらに、引っ越しや持ち物を減らすことまで「老いの対策」になるという視点も、生活ベースの話としてすっと入ってきます。介護の現場にある生々しいエピソードも多いのですが、怖がらせるためではなく、先に現実を知っておくことで心と行動の準備がしやすくなる、そんな距離感で書かれています。 親のことを考えると胸がざわつく人、そして「次は自分の番だ」とどこかで感じている人に、静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ある日、母が認知症を発症した――。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。 母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。 本書を執筆したのは、科学ジャーナリストの松浦晋也です。 男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。 ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。 母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない」と言いだした時のこと。 誰だって、自分が確立した生活を崩したくないもの。様子がおかしいと認めなければ、それは現実にはなりません。 そんな甘い意識から見逃した母の老いの兆候は、やがてとんでもない事態につながっていきます。 初動の遅れ、事態認識の甘さ、知識、リソースの不足…。 認知症の親の介護について描かれたノンフィクションストーリーはたくさんありますが、 「50代・独身・男性」が1人で母の介護に向き合うケースはまれでしょう。 認知症・母の介護を赤裸々かつペーソスと共に描いたノンフィクションストーリー。是非、ご覧くだい。
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